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トラブルシューティング

このページでは、現場でよく起きる症状を逆引きできるようにまとめています。各項目は「症状 → 考えられる原因 → 対処(操作と数値)」の順に並べています。まず近い症状を探し、対処の手順を上から順に試してください。詳しい解説は各項目末尾のリンク先を参照してください。

近くに立った複数人が1人としてまとめて検出され、Player数が増えない症状です。

考えられる原因

  • クラスタリング距離(cluster_distance)が大きく、隣の人の点群までつないでしまっている。
  • 背景差分の閾値(background_tolerance)が大きく、人と人の間の床まで前景として残ってしまっている。

対処

手順パラメータ現状値試す値効果
1cluster_distance0.100.05近接した点群を分離しやすくする
2min_cluster_points35細かいノイズ塊をブロブにしない
3background_tolerance0.030.02人の間の床を前景として拾わない

詳しい解説 → ブロブ検出パラメータ

人が交差したり一瞬重なったりしたときに、Player ID が別の人に移ってしまう症状です。受信側で「同じ人なのにIDが変わった」「2人のIDが入れ替わった」ように見えます。

考えられる原因

  • マッチング距離(max_match_distance)が大きく、フレーム間で別の人と取り違えている。
  • 位置がジッター(小刻みに揺れる)していて、トラッカーが安定して追えていない。
  • 一時的なノイズや遮蔽で、ブロブが1フレーム消えてIDが解放されている。

対処

手順パラメータ現状値試す値効果
1max_match_distance0.50.3遠い別の人へIDが飛び移るのを防ぐ
2median_window0(無効)35外れ値を除いて位置を安定させる
3smoothing_modenoneemasmoothing_factor 0.7)または one_euro位置を滑らかにして追跡を安定させる
4lost_timeout_frames30大きめ一瞬の消失でIDを手放さない
5max_velocity0(無制限)1.01m超の瞬間移動(ID飛び)を無視する

詳しい解説 → トラッキングパラメータ

人がいないのにブロブやプレイヤーが現れる、点群がチラチラして検出が不安定、といった症状です。

考えられる原因

  • 最小クラスタ点数(min_cluster_points)が小さく、わずかな点でもブロブになっている。
  • 背景差分の閾値(background_tolerance)が小さすぎて、センサの測定誤差まで前景として拾っている。
  • 位置にジッターがあり、出力が安定しない。

対処

手順パラメータ現状値試す値効果
1min_cluster_points358小さなノイズ塊をブロブにしない
2background_tolerance0.030.040.05測定誤差を前景として拾わない
3median_window0(無効)35突発的な外れ値を除去する
4new_blob_confirm_frames3大きめ一瞬だけのノイズをPlayer化しない
5min_blob_radius / max_blob_radius0.01 / 1.0検出対象に合わせて調整想定サイズ外の塊を無視する

背景差分が原因の場合は、後述の「背景差分がおかしい」も確認してください。

詳しい解説 → ブロブ検出パラメータ / トラッキングパラメータ

LiTouchは検出できているのに、受信側ソフト(TouchDesigner / Max / Pure Data など)にOSCが届かない症状です。

考えられる原因

  • 送信先のIPアドレス・ポートが受信側の待ち受けと一致していない。
  • 送信先の「有効」がオフになっている。
  • 送りたいメッセージ種別がオフになっている。
  • PCのファイアウォールがUDP送信をブロックしている。

対処

  1. 送信先設定を確認する。 「OSC」タブの送信先テーブルで、受信側が待ち受けている IPアドレスポート(例: 127.0.0.1 / 9000)が正しいか、有効 がオンかを確認します。
  2. メッセージ種別を確認する。 受信側で期待しているメッセージ(player/countposition など)がオンになっているか確認します。
  3. 送信状態とエラーを確認する。 送信先テーブルの送信状態と、「モニター」タブの システム状態 でOSCの送信失敗件数を確認します。失敗が増えていれば送信先到達性の問題です。
  4. ファイアウォールを確認する。 PCのファイアウォールでLiTouchのUDP送信が許可されているか確認します。別PCへ送る場合は、両者が同じネットワークにあるかも確認してください。
  5. 本当に送信できているか確認する。 「モニター」タブの OSCモニター で、送信中のアドレスと値がリアルタイムに流れているか確認します。

詳しい解説 → OSC送信先の設定 / テスト送信 / メッセージ種別

センサを追加しても接続できない、点群が表示されない症状です。

考えられる原因

  • IPアドレス・ポートがセンサの設定と一致していない。
  • PCとセンサが同じネットワークにない。
  • LANケーブル・電源・センサ本体の問題。

対処

  1. 接続状態ドットの色を確認する。 センサ一覧とヘッダーの状態ドットで状態を判断します。

    状態対処
    スキャン中正常。点群が見えなければ表示メニューで「点群」をオンに
    接続中 / 再接続中しばらく待つ。橙のままなら下記を確認
    切断「接続」ボタンを押す
    エラーIP・ポート・ケーブル・電源を確認
  2. IP・ポートを確認する。 工場出荷時は IP 192.168.0.10 / ポート 10940 です。変更している場合はその値を入力します。

  3. ネットワークを確認する。 PCとセンサのIPが同じネットワーク(例: 192.168.0.x)にあるか、LANケーブルが正しく挿さっているか、センサの電源が入っているかを確認します。

  4. 自動再接続を待つ。 一度接続できていれば、通信が切れてもLiTouchが自動で再接続を試みます(指数バックオフ:1秒から最大30秒間隔)。ネットワーク復旧後に緑へ戻るのを待ちます。

詳しい解説 → センサの接続

何もないのに点群全体が前景として検出される、または逆に人が立っても検出されない症状です。背景差分の基準が現状と合っていないことが原因です。

考えられる原因

  • 背景キャプチャをしていない、または古い。
  • センサや設置物を動かした後に背景を取り直していない。
  • 背景キャプチャ時に視野内に人や物が残っていた。

対処

  1. 背景を取り直す。 検出範囲を空にして、背景キャプチャの「キャプチャ」を押します。状態表示に「キャプチャ済み(◯秒前 / ◯点 / ◯セル)」と出ることを確認します。
  2. 閾値を見直す。 取り直しても合わない場合は background_tolerance(既定 0.03)を調整します。全体が前景になるなら上げ、人が検出されないなら下げます。
  3. 背景差分を一時的に切る。 検証目的で background_enabled をオフにすると、背景差分なしの素のクラスタリング結果を確認できます。

詳しい解説 → 背景キャプチャ / ブロブ検出パラメータ